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中医学豆知識/咳はさまざまな原因で起こる

咳はさまざまな原因でおこる

一言「せき」といっても、その原因と随伴症状がさまざまあります。大きく分けると、気候の変化によるものもの、と内臓の疾患によるものの二つになります

気候変化が原因のせきは、通常、かぜと一緒にみられ、季節であらわる症状が異なります。

春・冬に多くでるせきは、こんこんと重く低い音がし、白色の水のような薄い痰が大量に吐き出す、同時に鼻づまり、鼻水、頭痛、発熱、寒気などの症状と一緒に出るというのが特徴です。

春の終わり頃や、初夏に多くみられるせきは、せきが激しく出て、呼吸が荒く、声嗄れ、のどが痛む、痰がねばねばした黄色くて出しにくい。黄色い鼻水、口の渇き、頭痛などを伴うことが多いです。

秋のせきは秋の気候の特徴である乾燥の症状が多くみられ、からせきが連発し、のどがいがらっぽい、のど・口・鼻が乾燥する、痰はほとんどなく、あっても量が少なくねばねばし、出づらいです。

内臓の疾患によるせきは次の数パターンがあります。

食後や朝起床時に痰が多い、甘いものや油っこいものを飲食後にひどくなる。せきが繰り返し発作する、せきの音が低く濁っている、痰が多い、痰があるからせきをし、痰がでればせきも静まる。白色の痰が粘っこくて固まる。普段から食欲不振、少食、体がだるいなどの症状を伴うパターン。原因は胃腸機能の低下にあります。

せきは情緒の変化でひどくなったり、軽くなったりします。せきは発作的に連続してでて、顔を赤くし、脇・胸までひびく、口が苦い。痰がのどに絡んで、なかなか出てこない。痰の量がすくなく、粘っこい。このパターンはストレスが原因です。

慢性的な肺の疾患でよくみられるせきは、からせきが多く、白色の痰が少ないが、ねばねばしている、時には血が混ざっている。口・のどがからからに渇いている、寝汗をかくなどの症状を伴うパターンです。原因は漢方にいう肺の機能低下にあります。

原因やタイプが違いますと、治療薬が違ってくるもの当たり前です。間違った薬を使われると、治癒できないだけでなく、他の症状が引き起こす可能性もでてくるので、気軽にご相談ください。